グレンファークラス蒸留所の庭にて

2011年5月、老舗蒸留所のひとつでもあるグレンファークラス蒸留所を訪れました。

訪れたウイスキー蒸留所

アバフェルディ(水の神のプール)

アバフェルディ 18年(蒸留所限定)

テイサイドにあるデュワーズのホーム蒸留所。見学コースには、デュワーズ・ワールド・オブ・ウィスキーという施設があり、年間数万人の観光客が訪れている。訪問時には、樽出しの原酒も頂き、まろやかなハチミツのニュアンスを感じる味わいでした。テイサイドに現存する唯一の蒸留所アバフェルディ。テイ川の恵みがふんだんに詰まった日本未入荷のアバフェルディ18年ものをこの旅で入手してまいりました。

エドラダワー(エドレッドの小川)
※エドレッドとは、スコットランド王の名前

ボトラーズのシグナトリー社が所有する南ハイランドのとても小さな蒸留所。製法は実に古典的でマッシュタンに残るドラフをスコップを使い、人の手で全て掻き出し、麦汁を冷却する熱交換機もオーブンワーツクーラーと呼ばれるステンレスのバットの様な容器を使用していた。他の蒸留所と比べ、最も非効率的に思える製法だが、最も人の手が関与する、手作り感溢れる温かい蒸留所だと感じられました。

ベンローマック

ベンローマック 17年

ボトラーズのGM社が1992年にUD社より買収し、改装し、ついに1998年に生産をスタートさせたのがベンローマック蒸留所だ。訪問時には何やら街のマラソン大会が蒸留所の敷地内で行われており、天候にも恵まれて気持ちよさそうに走ってました。とても美しい蒸留所なので、周囲の人々にも愛されているのでしょう。こちらでは希少100年もののシェリー樽で熟成させたベンローマックを入手して参りました。蒸留所でラスト3本との事で即決!!果たしてその味わいとは。

グレンドロナック(里いちごの谷)

グレンドロナック1978 31年

ちょうどスペイサイドと東ハイランドの中間地点にあるのが、グレンドロナックだ。訪問時には蒸留所入り口にある遊放地で、1頭のハイランド牛がお出迎え、非常に愛らしい感じで、一同癒されてしまいました。グレンドロナックとは「ブラックベリーの谷」という意。その名の通りか、黒すぐりや、プルーンを感じさせる味わいで、それでいてトースティな力強さも感じられる読み甲斐のあるシングルモルトといえる。

ダンカンテイラー

スコットランド、ハントリーの町にある話題のボトラーズ、ダンカンテイラー。ショップを始め、工場内にも足を運ばせて頂いた。ピアレスコレクションやレアレストオブザレアなど、日本でも人気なセレクションを排出しているダンカンテイラーだが、何といっても一同皆、目が行ったのは、オクタブ樽の存在だ。通常の樽よりもコンパクトで、頑張ればウィスキーが詰まっていても、人の手で持ち上げる事ができるくらいのサイズだ。熟成も早く進行するオクタブ樽。この様なダンカンテイラーの前向きな朝鮮に、これからも片時も目が離せられない。

グレンファークラス

グレンファークラス 40年

昔のティークリッパー時代の舟を移築したティステゥングルームに通され、グレンファークラスの40年を飲ませていただく。非常に美味しかった。歴史を感じるシェリー樽で熟成マッカランとはまた違う優しい味。当店にもございます。

ベンリアック(灰色の山)

ベンリアック 29年

人気の博物館があり、年間二万人の観光客が訪れる。マレイ州にある。テキサスのダラスは19世紀の合衆国大統領ジョージ・ダラスにちなんでつけられた地名だが、彼はマレイ州出身の移民の子孫。1898年にチャールズ・ドレイグにより設計された。訪問時、案内して頂いたのは、ブキャナンさん、元々はブナハーブン蒸留所で働いており、イチローズモルトの肥土伊知朗さんとも交流があるそうだ。とても気さくな方で、長塾の樽出し原油をいただいたが、まるでライチのようなトロピカルなノドごしに、一同驚愕。大絶賛でした。SAWAではダルリアダウィスキー社のモダンマスターズ、ベンリアック1975を用意しているが、是非一度その爽快ともいえるノドごしを味わって頂きたい。日本ではもうメーカーに1本とSAWAオンリー!サントリーの副社長、鳥井信吾さんも絶賛!グレイニーな味。

ローズアイル

ディアシオ社最大規模。年間生産量1000万リットルの超巨大複合蒸留所。ローズアイルは同社の誇る同名の製造所の敷地内に2010年10月11日に正式オープンした。その巨大さに一同驚いたのも事実だが、それ以上に環境にも配慮した徹底的な姿勢に感銘を受けた。最新テクノロジーでエコにも取り組む、近未来ディスティラリー。

ロイヤルロッホナガー(岩の露出した湖)

ロイヤル・ロッホナガー 30年

2011年の旅で一番最後に訪れたのがロイヤルロッホナガーです。その名の通り、ロイヤルワラント(王室御用達)をヴィクトリア女王より授かる由緒ある蒸留所だ。ディアジオ社が所有する蒸留所内、最もコンパクトな蒸留所だからか、全世界の同社の社員達はここで製法等の研修を1週間うけ、製法のイロハを学んでいる。訪問時には、ウイスキーマガジンの編集長であるデイブ・ブルーム氏も訪れており、土屋氏と握手を交わしていた。蒸留所をあとにするとき、隣接するヴィクトリア女王の夏の離宮バルモラル城も訪れ、一同、りんとたたずむその外観を目にやきつけてまいりました。 

G&M ゴードン&マクファイル

マッカラン1967 (ゴードン&マクファイル)

エルギン大聖堂の近くにあるGMの熟成庫には、現在7000樽が眠っているという。一同はヘルメットを装着し、静寂に包まれる熟成庫へ。何層にも詰まれたラック式のウェアハウスは、圧巻の一言だった。1樽1樽に目を向けると、1948年のグレングラントを始め、まさにウイスキーの宝物庫そのものだった。今日のボトラーズブームの礎を築きあげ、数多くの奇跡的な財産にも満ち溢れるゴードン&マクファイル。ボトラーズの王者といっても過言ではないだろう。当店にはマッカラン1964年、1973…etc。GMは唯一、マッカランを名乗る事のできるボトラーズ。内緒で小耳に挟んだ話「オフィシャルとボトラーズ会社はモルトの交換はしないんですか」と聞いたところ「します」との事でした。噂はやっぱりかぁ~。

 

撮影した写真

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