イチローズモルト秩父蒸留所 絶好のお天気の中、お客様含め総勢21名にてイチローズモルト秩父蒸留所見学ツアーに行ってまいりました。世界のアワードを多数受賞し、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのイチローズモルトもやっと今春、10年目を迎えたばかり。 大手にはないクラフト蒸留所ならではの手作業、粉砕機への麦芽の投入から、糖化槽への投入、湯温を上げながら残糖を残さないようにする作業のハスク、グリッツ、フラワーの濾過層の形成は経験に基づくものだそうです。 外気温や湿気によって、麦の砕きやすさや、粉砕した麦芽の状態は思っている以上に差があるそうで非常に興味深かったです。 発酵槽に移す時に冷却する度合いを調整することによって、四季の変化に対して、最適なもろみを造り出すそうです。 気になる醗酵時間は2008年当初の60~80時間から、現在は90時間にまで伸びているそうです。 リリースされるボトリングは増えているのに対し、より最適に物を作れるようにモディファイしていっているそうです。 蒸留器は小型ですが、下に人が入ることの出来るくらいに足高に空間を設けているのが特徴、高床式といった風情です。 ハートの部分を取り出すために、唇を湿らせるような感覚でテイスティングをしていくそうです。カッティングはアートな感性を十分に生かして行われるという点も特徴です。 原酒のフォアショッツ、ミドル、テールのかぎ分けをさせて頂いたのですが、テールははっきりと違うのですが、フォアショット、ミドルの部分は経験が大きくものを言いそうな微差(あくまで個人の感想です。)でした。 糖化、発酵、蒸留を一手に行う灼熱の建物を後に、地面の上にダンネージ式で貯蔵されている、1番セラーに参りました。 内部は涼しく、いい香り、樽、樽、樽、なかなか目にすることもできないようなイチローズモルトがそれはそれはたくさんありました。もちろんボトリング前ですけども。 樽は、バーボンを主体に、シェリー(ペドロ、オロロソ、フィノを扱っているそうで、モスカテル、アモンティリアードは⋯)ミズナラ、ワインカスク、コニャックカスク、IPA、面白いものでテキーラカスクもあるそうです。 その後、フロアモルティングをする場所に移動しました。フロアモルティングは750キロほどの麦を浸麦、1050キロほどになったものを人力にてならしていくそうです。浸麦は2日から、冬しまった麦は最長6日も要するそうです。 その後、ビジターセンターにてテイステ⋯⋯の予定だったのですが急遽、肥土伊知郎氏のご厚意と、蒸留所のスタッフの方々の協力もあって移動、第2~5セラーも拝見させて頂きました。ありがとうございました。セラーによって明らかに庫内の香りが異なることを体験できたのは感動でした。 最後にビジターセンターに戻り、複数のボトルのテイスティングをさせて頂きました。 一言申し上げさせていただくと⋯⋯たまらなかったです。 今回の蒸溜所見学は幸いにもお天気にも恵まれ、普段はいることのできない場所、なかなか飲むことの出来ないイチローズモルトを召し上がっていただく事の出来た非常に貴重な機会であったかと存じます。 肥土伊知郎様を含め、蒸留所案内をして下さった吉川様、スタッフの皆様に感謝申し上げます。 素晴らしい経験でした!!

撮影した写真

       
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